イタリアの珍しいお土産でおすすめはリコリス?ヨーロッパで人気の理由は?
2019/09/08

リコリスは甘草の一種
ヨーロッパで人気のリコリスは、
スペインカンゾウというハーブです。
南ヨーロッパからアジア、ロシアまで生息地が
広いですが、イタリアでは特に南イタリアで
よく見られ、カラブリアは産地として有名です。

葉は萩のように丸っこく、
写真ように根っこの部分が非常に長く、
手で掘る時は、まるで自然薯を掘り起こすような
感じです。
この根っ子の部分を煮出して濃縮した黒い樹液を
原料として使っています。
日本で使われる生薬の甘草(カンゾウ)は
ウラルカンゾウという種類になります。
園芸用植物のリコリスはヒガンバナの仲間
なので、ここでいうリコリスとはまた違います。
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リコリスはどんな味?
ほのかな甘みと、アニスやフェンネルといった
セリ科の植物に含まれるアニトールという成分に
似た、グリチルリチンの独特の風味があります。
この独特の風味が日本人によっては好き嫌いが
別れるかもしれません。
本当にリコリスが好きなイタリア人は、
まるでタバコを吸うかのごとく
食後や口さみしい時にリコリスのキャンディを
口に入れている、という人もいます。
リコリスの効能は?
リコリスは消化や喉に良いとされ、
去痰、鎮咳、抗炎症、解熱、利尿、ストレスに対する適応力増加、
胃酸抑制、副腎強壮、抗ウイルス、抗アレルギー、
コレステロール低下などの作用があります。
(メディカルハーブ辞典より)
ネトルやパセリ、アロエとともにアトピーにも
良いそうです。
イタリアでは風邪をひいた時や
喉を使いすぎた時にもキャンディ
を舐めたり、
イタリアで食後酒である「グラッパ」に漬けられて
飲まれたりもします。

ヨーロッパではよくお菓子の原料として
使われ、キャンディーやグミ、
ハーブティなどとして食べられています。
コーラグミで有名なHARIBOにも
リコリス味があったり、
リコリス単体だけでなく、ミント風味や
ベリー風味などバリエーションが豊富です。

スーパーマーケットに行くと、
リコリスの関連製品がお菓子コーナーの
一部を占めています。
そのままかじる

また写真のように、南イタリアなどでは、
リコリスの根をそのまま売っていることもあり、
さとうきびのようにかじって甘みを楽しむ
という食べ方もあります。
アルコールとして
グラッパだけでなく、
黒糖かチョコレートのような、
ベイリーズのような、濃厚な甘みのある
リキュールも作られています。
その他、料理用パウダーなども売っています。
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北欧で人気のサルミアッキとリコリスの違いは?
サルミアッキは、フィンランドなど
特に北欧で食べられている、
リコリスと塩化アンモニウムを調合して作られた
食品です。
風味はアンモニア臭が強く、より薬的な味と
言えるでしょう。
こちらもキャンディなどのお菓子として食べられて
いる他、コーラやアイス、ウォッカなどにも
使われています。
沖縄で飲むルートビアにもリコリスが入っていた!
日本だと沖縄の名物にもなっている、ハーブ飲料の
ルートビア。元はアメリカの飲料ですが、
実はこれにもリコリスが入っています。
リコリスは価格も重さもお洒落さもお土産として最適
リコリス製品はキャンディ類が多く、
値段も重さもお手ごろで、パッケージもおしゃれなものが
多いです。
こちらはAMARELLI社のリコリス缶。
お値段4ユーロで正味40g。
おしゃれですね。
缶のサイズは65×100×20mmで中の
リコリスを食べた後は小物ケースとしても
活用できます🎶
他にもいろいろなバージョンがあるので
ホームページで確認してみてください。
こちらの会社はリコリス専門で、
食品以外にも歯磨き粉やオーデコロンも
売っています。
また、こちら日本のリコリス専門店の
LIQUIZIABLEさんに詳しいリコリス情報が
たくさん載っていますので、是非参考に
してみてください。
リコリスはどこで買える?
リコリス菓子は
とてもポピュラーなのでスーパーマーケットや
タバッキと呼ばれる小さな売店、空港などの
お土産やさんなどで買うことができます。
まとめ
いかがでしたか?
この味はなかなか日本では味わえないので
是非イタリアに来たらリコリスを味わってみて
ください。
また、お土産としても最適なので
是非たくさん買って帰ってくださいね。